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ヴァイオリン協奏曲の4大協奏曲の1つにあげられる。なぜか、3大協奏曲というとはずされる。
チャイコフスキーは、モスクワ音楽院時代の教え子のアントニーナと結婚したのだが、その結婚は失敗に終わる。チャイコフスキーは、ノイローゼにおちいり、自殺未遂を起こしてしまう。その療養に出かけたスイスにおいて、1878年に完成させたのがこの作品。
当時のロシア最高のヴァイオリニストのアウアーに献呈しようとしたが、「演奏不可能である」と断られた。1881年12月4日、A.ヴロズキーのヴァイオリン、リヒターの指揮のもと、ウィーン・フィル演奏で、初演が行われた。
やる気のない指揮者や楽団員の演奏のためか、「ロシアの悪臭がプンプンにおう音楽」と批判された。初演独奏者のヴロズキーは、この作品の真価を認め、ことあるごとに演奏を行った。やがて、この作品が次第に認められるようになった。
チャイコフスキーは、美しいメロディーが湧き出している泉を知っていたにちがいない。一部でチャイコンとも呼ばれるこの曲は、ヴァイオリン演奏者の技量も必要だ。
才能があるのはいいことです。この曲を聴いていると、作曲者や演奏者のすばらしさに圧倒される。しかし、その陰には地道な努力があるはずだ。
私は1人で学習塾をやっている。駐車場の地面は土なので、雑草が生える。年に数回、草取りをするのだが、草が生える場所があちこちに分散している。あまり長時間やると大変なので、何日かに分けて少しずつやる。
端っこから完全に、草をとっていくことはしない。真っ先に目立つ部分、というより、一番目立つ草からとっていく。一番効果があがるところから。いや、一番草をとったことがわかるところから。
「コツコツやって、いずれはノーベル賞」というのからは一番遠い。見た目、うわべ重視なのだ。でも、このやりかたは、学習塾の講義では上策だと思う。クラスを見渡して、状況を肌で感じて、省くものは思い切って省く。限られた時間で、一番効果のあることをやる。
はつらつとしたチャイコフスキーが聴けます。
ヴァイオリン 努力がひそむ 華やかさ |
たつく |
(器語:ヴァイオリン) |
© May 6th, 2003 たつく
聴いた録音のデータ | ||
ヴァイオリン | チョン・キョンファ | Kyung Wha Chung |
オーケストラ | モントリオール交響楽団 | Orchestre Symphonique de Montreal |
指揮 | シャルル・デュトワ | Charles Dutoit |
時期と場所 | 1981年7月 | モントリオール |
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