たつくの音楽用語辞典

これは音楽の専門教育も受けていなければ、ろくに楽器も演奏できない「たつく」が、かなりいい加減につくっているクラシック音楽の辞典です。音楽の試験などに利用すると減点されるおそれがあります。あまり信用しないように。

「これを読んだことによって生ずるいかなる不都合・不利益についても文句は言わない」とお考えの方のみ、あきれながらお読みください。本人はいたってまじめに書いているので、それがかえって哀れです。

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アダージェット(Adagietto)

アダージョよりやや速く」という意味の速度標語。
マーラーの交響曲第5番嬰ハ短調の第4楽章の指示がこれ。「マーラーのアダージェット」と言えば、この楽章を指す。

アシュケナージ

ウラディーミル・アシュケナージ(Vladimir Ashkenasy)。ピアニスト、指揮者。1937年ソ連生まれ。現在はアイスランド国籍を持つ。
ショパン・コンクールで第2位入賞。エリザベート国際コンクール優勝。チャイコフスキー・コンクール優勝。ポリーニやアルゲリッチとともに、正確無比で圧倒的なピアノ・テクニックは、世界を驚かせた。アシュケナージは、構成力にも優れ、それを生かし、指揮者の道にも進んだ。ロイヤルフィル、チェコフィルなどの音楽監督・指揮者を歴任し、現在、NHK交響楽団の音楽監督を務め、彼の指揮が日本でも身近になった。

アダージョ(Adagio)

「ゆるやかに」を表す速度標語。ラルゴ(Largo)より速く、アンダンテ(Andante)よりは遅い。
20世紀の終わりころに、「アダージョ・カラヤン」というカラヤン指揮のゆっくりとした曲ばかりを集めたアルバムが売れた。

アバド

クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)。「アッバード」と書いてある場合も。トスカニーニ以来のイタリア最高の指揮者。作品の魅力を忠実に表現する力を持つ。現役中最も高い評価を受けている指揮者。
1968〜86年、スカラ座の主席指揮者、音楽監督。
1979〜87年、ロンドン交響楽団の主席指揮者、音楽監督。
1986〜91年、ウィーン国立歌劇場の音楽監督。
1990〜2002年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督。

アリア(Aria)

オペラやオラトリオなどの中で歌われる抒情的な独唱歌曲。
または、独立した抒情的歌曲や器楽曲にもこの語が使われる。 もともとは、変奏曲の主題のことを指した。英語ではエアー(Air)。

アルゲリッチ

マルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)。アルゼンチン。女流ピアニストの第1人者。圧倒的なテクニックと情熱により、作品を表現する。最近では音楽祭を主催したり、チャリティーにも力を注いでいる。
演奏からは想像がつかないが、極端におっとりした性格だという噂。
お若い頃は痩せてらしたんですよ、すごく。ほんとです。

アルペッジョ(Arpeggio)

アルペジオとも。分散和音(ぶんさんわおん)の一種。和音を同時に鳴らさず、順番に鳴らす。ハープやギター・ピアノなどでは、よく用いられる奏法。

アレグロ(Allegro)

イタリア語。音楽を演奏する速度を表す標語。「速く」「快速に」という指示。

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ヴァイオリン(Violin)

弦楽器の1つで、高音域担当。弦楽器の王様で、オーケストラではヴァイオリン奏者の一番上手な人が、コンサートマスターという代表者になる。音楽関係者の中にも言葉の短縮が好きな人が多いのか、コンマスとも言う。
ドラマや情報番組などでも、時々出てくるが、ストラディヴァリウス(Stradivarius)、グァルネリウス(Guarnerius)という名の付いた弦楽器は、目の飛び出そうな値段で取り引きされる。音が全然違うらしいのだ。17〜18世紀に、イタリアのクレモナ地方でつくられた。新品のときより、今の方が音がいいらしい。ストラド、グァルネリと略されることも。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)

音楽の都ウィーンの誇る世界最高のオーケストラ。ウィーンの国立歌劇場管弦楽団員で構成される。
常任指揮者を置かない。
公式ホームページはこちら

ヴェルディ(Giuseppe Verdi)

1813-1901, イタリア, オペラ作曲家の雄。
オペラの代表作は、「リゴレット」「椿姫(つばきひめ)」「アイーダ」など。豪華絢爛の「レクイエム」も有名。
ヨーロッパへ行くと、小さな町にまで歌劇場があり、オペラが上演されている。現在ほど多様な娯楽がない当時、人々を慰めたのはオペラであった。演奏者の腕もまちまちで、時には寄せ集めの楽団で演奏を行わなければならない場合もあっただろう。そういうときに、高度な技術が必要なオペラは無理。比較的簡単に演奏できて、効果抜群で楽しめるオペラができれば、それに越したことはない。ヴェルディはそれを満たした作曲家。あちらでも、こちらでも上演してくれるわけだ。

ヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams)

1872-1958,イギリス,近・現代イギリス音楽。
ベートーヴェン以来の伝統にのっとり(?)9曲の交響曲を書き、交響曲作曲家としてノルマを果たす。管弦楽曲・協奏作品・声楽曲・オペラなど広い分野で、たくさんの作品を残した。
特に民謡を素材とした管弦楽曲で、イギリス音楽の叙情性を特徴付けている。

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エルガー(Sir Edward Elgar)

1857-1934,イギリス,近代イギリス音楽。
ヘンリー・パーセル亡き後の、イギリス作曲界を救った人物として位置付けられている。ヴァイオリンの「愛の挨拶」、「威風堂々」という行進曲が有名。

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オペラ(Opera:歌劇)

声と楽器によって演奏される音楽劇。
ルネサンス末期のフィレンツェで、古代ギリシアの音楽劇を復活させようとする人々によって始められた。ペーリ、カッチーニらによって作られた「ダフネ」が最古のオペラとされている。その後、ヨーロッパ全土に広がり、ヨーロッパ文化を語る上で、オペラは避けて通れない地位を得ることになる。
オペラといっても、いろいろと種類がある。
種類・名前 内容など 代表作品
オペラ・セリア 神話などを題材にしたまじめなもの ロッシーニの「ウィリアム・テル」
オペラ・ブッファ 幕間劇から発展した喜劇 ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」
オペラ・コミーク フランスで生まれた喜劇。
「カルメン」のような悲劇的なものも含む。
グランド・オペラ 「オペラ・コミーク」と対極にあるオペラ。
大規模で正統的なオペラ。
「カルメン」でも「グランド・オペラ用」の演出もある。
ヴェルディの「アイーダ」
シングシュピール ドイツ語圏で発達したお伽話劇。
歌と歌との間を台詞でつないでいく。
モーツァルトの「魔笛」
ヴェリズモ・オペラ 19世紀末のイタリア起こった、より現実的な内容を扱ったオペラ。 マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」
レオンカヴァッロの「道化師」
楽劇(Musikdrama) ワーグナーによって始められた音楽劇。
それまでの歌唱中心から、音楽や舞台・装置までを総合させた芸術作品とした。
ワーグナーの「ニーベルングの指環」
「トリスタンとイゾルデ」など。

オペレッタ(Operetta:軽喜歌劇)

オペラ・ブッファ、オペラコミーク、シングシュピールなどを受け継ぎ、19世紀中ごろからヨーロッパで流行したオペラの一種。
芸術よりも娯楽性を重んじた軽めの喜劇が多い。
オッフェンバックの「天国と地獄」、J・シュトラウス2世の「こうもり」、レハールの「メリー・ウィドウ」などがある。

オラトリオ(Oratorio)

イタリア語の祈祷所(きとうしょ)の意味から「宗教的な音楽劇」。聖書などから題材を取った歌詞があり、それを独唱・重唱・合唱で歌い。管弦楽を使って伴奏や演奏が行われる。オペラとは異なり、芝居の動作はしない。また舞台装置や個々の役割に応じた衣装もない。普通の合唱団のようにして歌う。バロック期のヘンデルが、模範的な形式を作り上げた。

オルフェウス室内管弦楽団

Orpheus Chamber Orchestra。
1972年、ニューヨークに設立された室内楽団。
指揮者を置かずに演奏活動を行う。美しい音色ときれいなアンサンブルを誇る世界最高の室内楽団の1つ。
CDジャケットのメンバーの中心で「たつく」を見ている青年は、「ビバリーヒルズ**白書」の「ブランドン」とダブって見えて、「アメリカ(合衆国)だなー」と思ってしまう。お名前は存じ上げませんが。

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カラヤン(Herbert von Karajan)

1908-1989、オーストリアの指揮者。ザルツブルク生まれ。
1955年にベルリン・フィルの常任指揮者に就任。この世界一の楽団を率い、大量の録音を残す。クラシック界の帝王とも呼ばれたカリスマ。
「彼の指揮する録音ならば、買っても損はない」という人が多い。

カルテット

弦楽四重奏の項を参照されたい。

カンタービレ(Cantabile)

のだめカンタービレ(1) のだめカンタービレ(1)

著者:二ノ宮知子
出版社:講談社
本体価格:390円
楽天ブックスで購入する楽天ブックスで購入する
イタリア語で「歌うように」という意味。楽譜の器楽パートに書き込まれる指示の一つ。文字通り「歌っているように演奏しなければいけない」。
最近(2005/07)、若者の間でも、クラシックがブームだという。それに一役買っているのが『のだめカンタービレ』というコミック。Selection CD などを出せば、予約切れが出る店舗まであるという。いいことです。もっとクラシック音楽を一般的にしていこう。

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協奏曲(Concerto for *** and Orchestra)

ある特定の楽器とオーケストラが協力し合いながら演奏を繰りひろげる曲。指揮者がいる場合が多いが、独奏者が指揮者をかねる場合もある。3楽章構成が基本のようだが、そうじゃないとダメというわけではない。3楽章の場合、第1・3楽章は速度が速く、第2楽章は速度が遅いというものが多い。ピアノ協奏曲(Concerto for Piano and Orchestra)、ヴァイオリン協奏曲(Concerto for Violin and Orchestra)などと呼ばれる。
バロック時代に多い合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)は、上記のものと少し違い、独奏楽器が多くなりチェンバロや弦楽器中心のもの。

近代音楽(Modern Music)

19世紀末〜20世紀に現れた音楽。ハ長調、イ短調といった調性音楽の枠に当てはまらない、またこだわらない音楽。
印象主義のドビュッシーによって始まったとされる。同じく印象主義のラヴェル、十二音音楽のシェーンベルク、原始主義と呼ばれるストラヴィンスキーが代表的な作曲家。
「たつく」は、このあたりならば、何とか聴けるようになってきた。

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クラシック音楽(Classical Music)

単に「クラシック」といってもわかる場合がある。「Jポップ」「ジャズ」「民謡」「演歌」などとともに、音楽のジャンルの1つ。「バッハ」「モーツァルト」「ベートーヴェン」などの作曲した音楽を指す。だいたい15世紀以後のヨーロッパで発達した音楽理論に基づいた音楽を指すことが多いようだ。
日本では、「クラシック」「クラシック音楽」という呼び名が一般的だが、英語は“Classical Music”(クラシカル・ミュージック)という。“Classic Music”ではない。
1度聴いただけで好きになってしまう曲もあるが、ほとんどのものは、「フ〜ン」という感じ。何度でも繰り返し聴いてみる。ワープロ打ったり、書き物したりしながら。そうすると、じわりじわりいい感じになってくる。そのうちに四六時中、頭の中でその音楽が流れ続けるようになる。これは「たつく」の場合。

クラリネット(Clarinet)

シングル・リード(リード1枚)の木管楽器。リードとは、竹または葦を薄く削ったもので、それを口があたる部分につける。楽器に息を吹き込むと、このリードが振動し空気を震わせ音がでる。
歴史は浅く、18世紀の初めに、デンナーというドイツ人が、ある楽器を改良してつくったとされる。19世紀にベーム式となった。管の部分は黒檀製が主流。金属やプラスチック、エボナイトのものもある。エボナイトは、生ゴムに硫黄を加え熱してから固めてつくる。理科の静電気の実験などで使うやつです。エボナイト棒。あの黒いやつ。

グリッサンド(Glissando)

遠く離れた2音間のすべての音をすべるように演奏すること。ピアノやハープで奏される。2音は、楽譜ではっきりと指示されている場合をいう。
特に2音が定められていないのに、そう演奏するのをポルタメントという。

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弦楽四重奏(String Quartet)

第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの4人で構成される演奏グループ(「団」をつけるとはっきりする)、または、そのグループにより演奏される曲(「曲」をつけるとはっきりする)
通常は4楽章構成で、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンが好んで作曲した。比較的少人数で済むので、貴族たちがパーティーか何かの折に自宅へ呼んで演奏させた。住宅の室内でも演奏できるため、室内楽という分類に入れられる。
シューベルトやドヴォルザークにも名曲がある。フランスのドビュッシー、ラヴェルのものも有名。最近はバルトークのものもよく演奏される。
ヴァイオリンを1本けずり、その代わりにフルートが入れば、フルート四重奏曲(モーツァルトにあり)、ピアノが入れば、ピアノ四重奏曲となる。

交響曲(Symphony)

ハイドンによって始められたオーケストラ用の作品。序曲もオーケストラ用の作品なのだが、それを発展させ決まった型をつくった。
通常、4楽章の構成で、第1楽章はソナタ形式で速度は速い。第2楽章はゆっくりとした楽章で、第3楽章はメヌエットかスケルツォ。第4楽章はロンド形式かソナタ形式で、速い。
クラシック音楽の王様のような存在で、コンサートのメインに演奏されることが多い。「いや、王様はオペラでしょ」という意見も。

国民楽派

19世紀後半に発生。ドイツ・オーストリアで発達してきた音楽から離れ、自分たちの民族を意識し、その土地の民謡や踊りを使った音楽や、伝承された民話などをもとに、歌劇をつくっていこうとする音楽家たちの派閥。
ロシアは、グリンカ、ボロディン、ムソルグスキー、R.コルサコフ、チャイコフスキーなど。ボヘミアは、スメタナドヴォルザーク。北欧は、グリーグ、シベリウス。スペインのアルベニス、グラナドスなどが有名。

古典派(Classicism)

クラシック音楽を作曲様式で分類した派閥の1つ。または、その派が活躍した時代。18世紀の音楽。ハイドン・モーツァルトベートーヴェンが代表的な作曲家。
ソナタ形式というのが1つのテーマ。この時代にソナタ・室内楽・交響曲協奏曲などが整えられていった。クラシック音楽史上、とても大切な時期。

コン・ブリオ(Con Brio)

イタリア語。曲想に関する音楽標語。「生き生きと」という指示。

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サラバンド(Saraband)

バロック時代の舞曲。3拍子の緩やかな曲。
バッハやヘンデルの管弦楽組曲の中に、この楽章がある。

シェーンベルク(Arnold Schönberg)

1874-1951, オーストリアからアメリカ合衆国,近・現代音楽。
ウィーン生まれのユダヤ人作曲家。後期ロマン派の音楽を出発点とし、調性にとらわれない〔無調音楽〕の様式に移る。その後〔十二音音楽〕を作り上げる。西洋音楽の革命児である。
弟子のウェーベルンとベルクとともに〔新ウィーン楽派〕と呼ばれる。代表作には、弦楽六重奏曲『浄められた夜』(のち弦楽合奏版も出る)、交響詩『ぺレアスとメリザンド』、『月に憑かれたピエロ』、『ピアノ組曲』などがある。キャバレーのために書かれた大衆音楽もある。
ナチスの台頭で活躍を制限され、1933年にアメリカ合衆国に亡命。

十二音音楽(Dodekaphonie)

1オクターブ内のすべての12音(ピアノの白鍵と黒鍵の合計)を同等に扱い、これを並べた音列を基本に作曲された音楽。普通、ハ長調ならば、ドレミファソラシの7つの白鍵を偏って使い、5つの黒鍵は、あまり使わずに音楽を作る。他の調でも決まった7つの音はよく使うが、残りの5つの音はあまり使わない。この12音を偏ることなく使うのが〔無調音楽〕で、この〔無調音楽〕に一定の法則を加えたものが〔十二音音楽〕。
シェーンベルクによって確立され、弟子のウェーベルンやベルクに引き継がれた。現代音楽の1つの根底をなしている。個人的感想だが、きれいなメロディーなどは期待しない方がよい。やっぱりドレミがあった方が……。

主題(テーマ:Theme)

音楽では、その曲や楽章を成り立たせる基本となる音型。数小節から数十小節にわたる旋律が多い。その曲を聴いて、一番耳に残るもので鼻歌や口笛などで表せることが多い。
ソナタ形式ならば、主題2つを用いて、それらを〔提示〕、こねくりまわして〔展開〕、もう一度〔再現〕して終わる。
変奏形式ならば、主題を〔提示〕して、〔変奏〕を加えていく。
「主題までいくか?」というような短いもの(「運命」のジャジャジャジャーンなど)は、動機(モチーフ:Motif)と呼ばれる。

シュトラウス(Johann Strauss I)

1804-1849, オーストリア, 作曲家・指揮者・ヴァイオリン奏者
友人のランナー(1801-1843)とともに、ウィンナ・ワルツの基礎をつくった人物。「ワルツの父」と呼ばれる。自身の楽団を結成し、ヨーロッパ各地を演奏旅行した。
代表作に『ラデツキー行進曲(運動会の定番)』『アンネン・ポルカ』』などがある。息子の2世は、すぐ下。

シュトラウス(Johann Strauss II)

1825-1899, オーストリア, 作曲家・指揮者・ヴァイオリン奏者
「ワルツの父」ヨハン・シュトラウス1世の長男。やはり、ワルツの作曲が得意で、「ワルツ王」と呼ばれる。父の死後、楽団を引き継ぎ、演奏旅行を重ねる。
オーストリアの第2の国歌ともいわれる『美しく青きドナウ』や『皇帝円舞曲』『ウィーンの森の物語』『春の声』などがある。オペレッタ『こうもり』も有名。
ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでは、彼の曲が中心に演奏される。ウィーンの代表的な作曲家。弟ヨーゼフ、エドゥアルトも作曲家。

シュトラウス(Richard Strauss)

1864-1949, ドイツ, 作曲家・指揮者, 後期ロマン派
ミュンヘン生まれ。父親がホルン奏者であったため、小さなときから楽器や作曲を学んだ。順調に才能を開花させ、大きな宮廷の楽長を歴任する。ウィーン国立歌劇場の指揮者も務める。
ナチス政権下で音楽局の総裁を務めたことがあったので、戦後問題になる。
交響詩の分野で目覚しい作品を残した。『ドン・ファン』『ツァラツストラはこう語った(ニーチェの本の題名)』『英雄の生涯(どこかのテレビドラマで、「ひでお」の生涯といってボケていた。「えいゆう」が正解)』は交響詩。オペラでは『ばらの騎士』『ナクソス島のアリアドネ』『サロメ』などがある。華麗な管弦楽法には定評がある。リート(ドイツ歌曲)にも作品がある。特に死の前年に書かれた『四つの最後の歌』は、交響詩等で見せ「軽妙」「壮麗」といった面の反対側を垣間見せられたようで、人間の幅の広さを感じる。

ショスタコーヴィチ(Domitry Dmitrievich Shostakovich)

1906-1975,ロシア(ソ連),現代音楽。
活動時期が、ほぼソビエト連邦時代と重なる作曲家。体制とのせめぎ合いの中で彼の作品は成長してきた、というのはハズレだろうか。作品の分野も多彩で、「たつく」はその一部しか聴いていない。

ショパン(Fryderyk Franciszek Chopin)

1810-1849, ポーランド,ロマン派,作曲家、ピアノ奏者。『ピアノの詩人』と呼ばれる。
Frédéric François Chopinとも。
フランス人の父とポーランド人の母を持ち、ワルシャワ近郊で生まれる。幼い頃からピアノを習い、8歳で公開の演奏会を開く。バッハやモーツァルトの音楽の影響を受け、独学で作曲を習得。ポーランド各地の旅でポロネーズやマズルカといった民謡も体に入れる。ワルシャワ音楽院で和声と対位法を学ぶ。
ウィーン滞在中に、祖国でロシアからの独立を求める十一月蜂起があったため、帰国を断念。1831年、パリに移る。リスト、メンデルスゾーンらと親交を結ぶ。1836年、女流作家のジョルジュ・サンド(男装の麗人と呼ばれた)と出会い、マジョルカ島やパリで同棲を始める。1847年には、サンドと別れ、パリで死去。結核に冒されていた。
数々のピアノ作品において、ピアノ演奏の技巧や表現を開発した功績は大きい。

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スタッカート(Staccato)

1音1音を短く切って演奏すること。また、その楽譜上の記号。
反対言葉は、レガートスラー

ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky)

1882-1971,ロシアからアメリカ,近代音楽家。
「原始主義」と呼ばれる音楽の創始者。「新古典主義」「十二音技法」による作曲も行った。
「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」と3つのバレエ音楽を作曲している。彼の「三大バレエ」という。
手塚治虫原作のアニメ「火の鳥」は、彼の同名作品に感動して生まれた。手塚氏はクラシック好きで、鉄腕アトムの初代アニメ作品にも、ベートーヴェン・ワーグナーなどの作品を使っている。
「原始主義」の代名詞となっている「春の祭典」の初演の際には、今までの優雅なバレエを楽しみに来ていた観客が、音楽にびっくりして演奏の妨害をした。賛成派・反対派が罵り合い、バレエ観劇どころではなくなった。パリのシャンゼリゼ劇場のロシア・バレエ団の公演においてであった。賛成派・反対派の論争は、その後も劇場外の新聞・雑誌等で続いた。

スメタナ(Bedrich Smetana)

1824-1884,チェコ国民学派,チェコ国民音楽の父。
ピアニストとして人気を得て、スウェーデンで指揮者としても活躍。リストに作曲を学び、チェコ(ボヘミア)に帰国。音楽における民族運動の指導者となる。特に連作交響詩「わが祖国」は、愛国心の結晶。第2曲の「モルダウ」は合唱曲としても有名で、学校の合唱大会の曲としては欠かせない。
なお、「わが祖国」作曲時には、聴覚を失うという苦難に遭っている。ベートーヴェンと同じように、その苦難が作品に磨きをかけたのではないだろうか。
第二次世界大戦後の1946年以降、毎年5月に開催される「プラハの春」音楽祭のオープニングは、チェコ・フィルによる「わが祖国」の全曲演奏と決まっている。

スラー(Slur)

高さの違う2つ以上の音を切れ目なく、滑らかに演奏することを示すその部分の上または下をカッコの線でつないだ楽譜上の記号。
そう演奏することをレガートという。反対言葉は、スタッカート。同じ音をつないだものはタイと呼んでいる。

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ソナタ形式(Sonata Form)

作曲形式の1つ。主題(テーマ,Theme)の提示部(多くは、第1主題・第2主題と2つある)、展開部、主題の再現部(2つの主題とも出てくるとは限らない)の三つの部分からできあがっている曲、または楽章。
主題とは、リズムを含むメロディ(そもそもメロディには音長も含むから、リズムも含まれるのか?ハーモニーも主題に入るのか?ええい、ややこしい!)によってつくられる何小節かにまたがる音楽。う〜ん、まあ一番耳に残る音楽の部分。さびの部分みたいなもの。
ソナタ形式は、まず第1主題が現れ、第2主題も現れる。この2つの主題は明るいものと暗いものというように、対照的な性格を持つことが多い。男と女ですな。展開部はこれらの主題をアレンジして演奏させる。アレンジの仕方はいろいろ。私は主題の部分だけでも満足だが、この展開の上手さを味わうのが真の喜びらしい。作曲家も「ここを聴いてくれ!」と腕によりをかけているものも少なくない。腕の見せ所なのだ。2つの主題を絡めたり、ひっくり返したり(?)・・・。どちらかの主題だけ展開するというのもある。最後の再現部は、カーテンコールの「ごあいさつ」のようなもの。きっちりと終わってくれます。
ごめんなさい。このあとに、コーダ(Coda)と呼ばれる終結部をつけることがよくあります。これで本当に気分よく終わります。
「ピアノ・ソナタ」というのは、ピアノ独奏の曲で、第1楽章がソナタ形式で作られている2楽章や3・4楽章の曲のこと。ヴァイオリンとピアノの曲でやっぱり第1楽章がソナタ形式ならば「ヴァイオリン・ソナタ」。

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タイ(Tie)

2個の同じ高さの音の音符をつなげた、楽譜上のカッコの線。切らずに続けて演奏することを表す。

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(Czech Philharmonic Orchestra)

チョコを代表する世界的なオーケストラ。1896年1月4日のドヴォルザークの自作自演コンサートのときに始まる。
日本の各放送局のテレビ番組のテーマ曲演奏なども、積極的に行っている。
ホームページはこちら

チェロ(Violoncello)

ヴァイオリン属の弦楽器で、低音担当。人間の声域に一番近いといわれる。ヴァイオリンの約2倍の長さがあるので、いすに腰掛け両ももではさみ、抱くようにして演奏する。4弦が普通。バロック時代までは、通奏低音の楽器として使われた。
バッハによって、いろんな演奏法を引き出され、チェロの重要性が高まった。チェロ1本で、演奏される『無伴奏チェロ組曲』は、我々を不思議な世界へ導いてくれる。
ちなみに、宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』の「セロ」はチェロのこと。話の中に出てくる『トロメライ』は『トロイメライ』のことだろうか。『印度の虎狩』という曲が出てくるが、その曲は本当にあるそうだ。

チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky)

1840-1893, ロシア, ロシアの国民楽派ロマン派
「白鳥の湖」などの三大バレエ音楽、交響曲第6番「悲愴」、ピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲などの作品を残す。美しいメロディーが特徴。
モスクワ音楽院の教授時代に、師であり校長のニコライ・ルビンシテインと喧嘩になったり、のちに仲直りしたりした話は有名。
また、フォン・メック夫人という大金持ちの未亡人から、毎年多額の援助を受けて、1200通もの文通を続けながら、1度も会ったことがなかった。不思議な話である。
「池袋ウエストゲートパーク」というドラマで、キングと対抗する踊りの上手な男が、なぜかチャイコの「弦楽セレナーデ」をバックに華麗に踊っていた。

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ティンパニ(Timpani)

太鼓の一種。大なべか優勝カップの大きいやつの上を皮でおおってある。牛やヤギの皮のものもあるが、現在ではプラスチックの皮が多い。この皮をバチでたたいて音を出す。このバチの材質にもいろいろあるが、先がフェルトで巻かれているものが一般的。
音の高さが変えられない(正しくは変えるのに時間がかかる)のが、難点だったが、20世紀になってから、足踏みペダルで音の高さを変えられるようになった。
オーケストラでは、一番後ろの列に置かれることが多く、大体4個1組である。

デュトワ(Chareles Dutoit)

1936-, スイス, 指揮者。
1978年より、モントリオール交響楽団の音楽監督。
1998年〜2003年、NHK交響楽団(通称「N響」)の音楽監督。
スマートな指揮で、人気が高い。フランス物を得意とするも、それに限らずレパートリーが広い。

デュ・プレ(Jacqueline du Pre)

1945-1987,イギリスのチェロ奏者。愛称:ジャッキー。
20世紀最高の女性チェロ奏者といわれる。MS(マルティプル・スクレロシス;「多発性硬化症」)という難病に冒され、42歳でこの世を去った悲劇性が、その才能をいっそう引き立てている。映画もつくられた。

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ドヴォルザーク(Antonin Dvorak)

1841-1904, チェコスロバキア(ボヘミア), チェコの国民楽派
ニューヨークのナショナル音楽院の院長として招かれ、学生に作曲を教える。この時代に書かれた交響曲第9番「新世界より」・弦楽四重奏曲「アメリカ」・チェロ協奏曲ロ短調は、いずれも名曲ぞろい。「たつく」は中学のキャンプのときに、川原に大きなキャンプ・ファイヤーを作った。夜、その周りでクラス対抗の出し物をしたり、みんなで歌を歌った。その1曲に「新世界より」の第2楽章の旋律を使った歌「家路」があった。
ワイド劇場?の「鬼貫(おにつら)刑事」も第何回か知らないが、「新世界より」をかけていた。(誰だそれ?)知ってる人だけわかってくれれば、いいですよ。私も最近は見ていません。
「たつく」のお気に入りは、チェロ協奏曲と交響曲第8番。

ドビュッシー(Claude Achille Debussy)

1862-1918, フランス,印象主義, 近代音楽
パリ近郊に生まれる。ベルレーヌの義母モテ夫人に才能を認められ、10歳でパリ音楽院に入学。カンタータ『放蕩(ほうとう)息子』でローマ大賞受賞。『牧神の午後への前奏曲』という管弦楽曲で、独特の作風を確立。それまでの和声理論に当てはまらない作曲技法で、印象派とも印象主義とも呼ばれる音楽の派閥を作り出した。19世紀後半、フランスの絵画を中心とする芸術運動が起こった。モネの『印象・日の出』などは、この代表。モネの他、マネ・ルノアール・ピサロ・シスレーがいる。彼らを印象派と呼んだので、ドビュッシーも、ついでにそう呼ばれるようになった。音楽の印象派では、ラヴェルも同時期に活躍した。
ドビュッシーは、同時にロマン派の時代から近代音楽へと移る扉を開いた人物ともいわれている。具体的には、メロディ中心の線の音楽から、そのときそのときの音の響きを重視する、前後のつながりがあるのかないのかわからないような音楽。モヤモヤっとした感じ。

トランペット(Trumpet)

高音域担当の金管楽器。ハ調管と変ロ調管がある。クラシックでは、ハ調管が使われる。真鍮(しんちゅう:銅と亜鉛の合金)製のものが普通。
歴史は古く、トランペットと呼べるかどうかは疑問だが、4千年前に描かれたエジプトの壁画にも現れている。また、ギリシアの歴史家ヘロドトスの記述にも現れる。
軍隊、特に騎兵隊の号令に好んで使われた。

トロンボーン(Trombone)

肩に乗っけて演奏する金管楽器。バス・アルト・テノールなど、使いたい音域によって違うものが作れる。
トランペットを改造してできたものと考えられる。管をスライドさせて音の高低を変える。スライドさせるため、次の音に移るときに、中間の音を通過するため、スラーをするのに高度な技術が必要。

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ハープ(Harp)

両手でかき鳴らす弦楽器。6オクターブ半という広音域をカバーする。
半音違いの78本の弦を持つハープもあったが、あまりにも弦の数が多く演奏するのが難しかった。足踏みペダルをつけたダブルアクション・ハープというものを、フランスのエラールが考え出した。それでも、47本の弦がある。
アルペッジョグリッサンドを奏すると、優雅で効果的。

バーンスタイン(Leonard Bernstein)

1918-1990,アメリカ合衆国の指揮者・作曲家。通称レニー。
合衆国史上最も有名な指揮者。同時代に活躍したカラヤンとは、ライバル関係にあった。テレビ番組にも積極的に参加し、合衆国でのクラシック音楽普及に多大の功績があった。彼に認められ、音楽家として成長した人は数多い。
海外で生活したことのある人の多くは、彼のことを「バーンステイン」と呼ぶ(?)。
作曲家としての代表作は「ウェスト・サイド・ストーリー」。

バイオリン(Violin)

ヴァイオリンに同じ。

バッハ(Johann Sebastian Bach)

1685-1750, ドイツ,バロック時代,「音楽の父」「『ドイツ3大B』の1人」。
教会音楽家で、宗教曲など数多くの作品を残した巨人。
「ハモる(和声る?)」と言いますよね。旋律(メロディ)に合わせて他の音を出して、よい響きをもたらすことを和声(わせい)音楽という。1つの旋律だけじゃないので多声音楽という。和声音楽以前にバッハが取り組んだ多声音楽は、別々の旋律がそれぞれ並行して演奏されるというものだ。1つの旋律だけでは物足りなくなった時代が準備した音楽だ。中学校の音楽では、バッハの「小フーガト短調」などでこれを習うことが多いようだ。
今日は、車のカーステレオで「マタイ受難曲(Mathew's Passion:決して、藤井隆の情熱ではない)」のテープをかけてきました。

バロック(Baroque)

17世紀初めから18世紀半ばくらいまでの、音楽史上の時代区分。ポルトガル語の「ゆがんだ真珠」という意味が基になっているらしい。
この時期の作曲家では、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディが有名どころ。
宮廷音楽が盛んになり、音楽の主役が声楽(人間の声で作る音楽)であったものから、器楽(楽器の奏でる音楽)が脚光を浴び始める時期。チェンバロや弦楽器が主役。
バロック音楽、バロック時代とは言っても、バロック派とは言わない。

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ピアノ(楽器)

鍵盤(けんばん)楽器の王様。同時にたくさんの音程を出せることから、小さなオーケストラとも呼ばれる。
イタリアのメディチ家に雇われていたチェンバロ職人のバルトロメオ・クリストフォリという人物が、1709年に「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」という楽器を製作。チェンバロは弦を引っかいて音を出しているのに対し、ハンマーで弦をたたく方式にした。これにより音の強弱(フォルテ・ピアノ)を表せるようになった。19世紀後半には、現在のピアノと同じ音域(7オクターブと少し)が出るものが作られた。
現在、スタインウェイ(Steinway & Sons)、ベーゼンドルファー(Bosendorfer)という2大メーカーが有名。日本にも、ヤマハ、カワイがある。
「たつく」は高校のとき、芸術の選択は「音楽」を選んだ。音楽室のピアノを遊びで弾いていて(「叩いていて」が正しいか?)、先生にしかられた。「下手なやつが弾くと、ピアノが悪くなる」と。「何てこと言うんだ」と思ったが、事なかれ主義の「たつく」のこと…。今では、私の愛するパソコンのキーボードを「これでもかー!」と親の敵(かたき)のように叩く生徒に…。先生の気持ちが「ん十年後」にわかりました。

ピアノ(記号)P

"p"という記号で楽譜に書かれる。「弱く」という指示。
外国語学校のテレビCM中で、女性が「ピアノ、ピア〜ノ」と言っているのは、「少しずつ」という意味。イタリア語。

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フーガ(Fugue)

「遁走曲」と訳される。第1声部、第2声部、第3声部など、いくつかの声部に分かれた声や楽器が、それぞれ時間をずらしながら主題となる旋律を演奏したり、調を変えたりする曲のスタイル。各声部が、追い駆けっこのように旋律を演奏するので、この名がある。
最近の音楽の教科書では、バッハの「小フーガ・ト短調」というオルガン曲がとりあげられている。バッハには「フーガの技法」という、その教科書のような作品もある。「フーガ」といえばバッハか。

フルート(Flute)

我々が目にするものは、ほとんど金属製だが、木管楽器の仲間に入る。機械式で9本の指で16個の穴を開閉できるベーム式というのが一般的。単に穴があいていて、それを指でふさぐだけのものをフレンチ式という。古くは縦笛のことだった。横笛のフルートは、わざわざ「水平笛(フラウト・トラヴェルソ)」と呼んでいた時代もあった。
1847年にベーム式ができてから、音程が正確になり、現在では木管楽器の主役の座を占めている。

ブルックナー(Josef Anton Bruckner)

1824-1896、オーストリアの作曲家・オルガン奏者、後期ロマン派。
校長が2代続く家の長男として生まれる。父を亡くしたのち、修道院の少年聖歌隊に入る。そこで楽器も学ぶ。オルガン奏者としての道を歩き始め、ワーグナーの音楽に心を惹かれる。宗教曲の作曲も始め、ウィーン音楽院の教授に就任。ウィーン大学では、学生だったマーラーとも交際。60歳のとき、ニキシュ指揮の交響曲第7番の初演成功で、作曲家としても一流と認められる。交響曲第9番作曲中に亡くなる。
主に交響曲を書いた作曲家で、オルガン奏者らしく、オルガン的な響きを持つのが特徴。ベートーヴェン以来の正統的なドイツ・オーストリア音楽を踏まえ、独特の様式を築いた。
ブルックナーの交響曲は、第0番と習作が1曲あるので、合計11曲である。いずれも4楽章構成で、どの楽章も規模が大きい。ソナタ形式を使っているが、第1・2主題の他に、第3主題を置いた。各楽章の重要主題は近似動機で統一されていたり、終楽章で再現されたりする。重厚で叙情的な楽章との対比で、スケルツォ楽章の快活さが浮かびあがる。また、ブルックナーは、交響曲の多くに自ら修正を加えたので何種類もの版ができた。後に、楽譜全集を編纂した音楽学者の名前により、ノヴァーク版・ハース版と呼ばれる。
指揮者の故朝比奈隆氏は、ブルックナー演奏に熱意を示し、大阪フィルを指揮して数々の名演を繰り広げた。

フルトヴェングラー(Wilhelm Furtwangler)

1886-1954、ドイツの指揮者。ベルリン生まれ。20世紀最高の指揮者。「フル・ヴェン」「フルベン」とも略称される。
第2次世界大戦後、ナチスに協力したと非難され、活動できない状態が続いた。1951年に開催された「バイロイト音楽祭」での「第9(ベートーヴェンの交響曲第9番)」の演奏は、当時の人々の待ちに待ったもので、そのライブ録音は、「これを1枚に収めるためにCDの容量(録音時間)が決められた」という伝説を生んでいる。もちろん、アナログのモノラル録音だが、半世紀たった今でも、他指揮者の数々のステレオ・デジタル盤を押しのけ「第9」の推薦盤とする人が多い。
古い話だが、テレビドラマ「2000年の恋」で、「中山美穂」演じる主人公が、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」のアナログ版レコードを聴いていた。
「たつく」が生まれる前には、既にお亡くなりになっているのだが、生演奏を聴くことができればなー。どれでもいいので、ベートーヴェンの交響曲を。贅沢?

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ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)

1770-1827,ドイツ,古典派,「楽聖(がくせい)」「『ドイツ3大B』の1人」。
NHKや教科書では、「ベートーベン」と表記される。英語読みの場合、"v"の字が入ると、「ヴ」という字を使うことが多くなったので、ここでは「ベートーヴェン」とした。ドイツ語では「ベートホーフェン」に近い発音になるらしい。
この人なしにクラシック音楽は語れない。クラシック音楽作曲者中の最重要人物。9つの交響曲は「交響曲の太陽」とまで呼ばれる不滅の作品群。太陽が9つもあってはたまらないが、日本では年末になると、各地で「第九(だいく:交響曲第9番『合唱つき』のこと)」が演奏され、この日のために練習を積んできた素人さん達が、コーラスに参加する。いいことです。できたら参加してください。
ピアノ・ソナタにも「月光」「悲愴」「熱情」などの人気曲や玄人(くろうと)好みのする作品がある。
「たつく」はベートーヴェンの「正々堂々」としたところが好きだが、弦楽四重奏曲第15番などの「美しさ」「敬虔(けいけん)な祈り」も、また格別。

ベルディ

ヴェルディを参照されたい。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berlin Philharmonic Orchestra)

世界最高のオーケストラ。歴代の常任指揮者(芸術監督)は、フルトヴェングラーカラヤンアバドとクラシック界の頂点を極めた人物ばかり。芸術監督は楽団員の投票によって決められる。2002年度からは、サイモン・ラトルが、この名誉ある地位についている。
「たつく」の師匠筋の方は、ベルリン工科大学に留学中に、このオーケストラの演奏を聴く機会があったそうだ。話を聞くと、そのありがたみが全くわかっていなかった。おそらく、今でもわかってらっしゃいません。
公式ホームページはこちら

変奏曲(Variation)

主題や音型を変えずに、装飾や和声を使って変化させ演奏する曲。変奏は、そのように演奏すること。リズムや音色などを変えることもある。クラシックでは、よく使われる形式である。ソナタ形式と比較される。

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ホルン(Horn)

カタツムリのような金管楽器。演奏はかなり難しいらしい。ロータリー式というタイプが主流だが、ピストン式のものもある。また、管の長さが3.7mのへ調管と、2.8mの変ロ調管がある。へ管にもう1つバルブをつけ、変ロ管になるようにつくられたダブル・ホルンが一般的となってきた。
狩猟のときに、獲物を追い出すために使われ始めた。中世までは、牛の角を使ってつくられていた。horn は、もともと「角」という意味。純音楽用に、いろんな音を出すようにと、金属が使われるようになった。金属を使うと管を長くすることができる。銅製や銀製のものができたが、現在では、真鍮(しんちゅう:銅と亜鉛の合金。黄金色の光を放つ)や洋銀(ようぎん:銅と亜鉛・ニッケルの合金。ちょうど銀のような色で光沢がある。白洋とも呼ばれる)で作られている。
まるで木管楽器のような、やわらかくふくよかな音が出せる。弱音も表せ、繊細な演奏もできる。モーツァルトとR.シュトラウスにいくつか協奏曲がある。

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マーラー(Gustav Mahler)

1860-1911,チェコからアメリカ,後期ロマン派。
ドイツ、ハンガリーなどで指揮者として活躍する。作曲家としての評判はあまり芳しいものではなかった。マーラーは「いつか私の時代が来る」といったそうだが、本当にそうなった。20世紀後半にマーラー・ルネサンスといった現象が起こり、彼の作品にスポットが当たった。現在のオーケストラの演奏会では、彼の作品は重要な位置をしめている。

マエストロ(Maestro)

「巨匠(きょしょう)」と訳される。芸術の大家のことだが、音楽の世界では、大作曲家、名指揮者、名音楽教師などを指す。そのまま「マエストロ」と使う場合もあるが、「マエストロ・トスカニーニ」と使う。
昔、FNS系列で放映されたテレビ・ドラマの中で、田舎の中学校の音楽部の顧問になった指揮者が、同僚の教師に「マエストロ」と呼ばれていた。それに習って、生徒たちもそう呼んでいた。

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ミュージカル(Musical)

本来は「音楽的」「音楽の」という意味でもちろん形容詞なのだが、、そこから発展し以下の名詞として使う。
ミュージカル・コメディーの略で、合衆国で発達した大衆舞台芸術の1つ。オペレッタの流れをくみ、ポピュラーソングを組み入れたり、小アップしてある。音楽とダンスを使った音楽劇。

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メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn)

1809-1847, ドイツ, ロマン派, 作曲家・指揮者。
「パパパパァーン・・・」という「結婚行進曲」の作曲者。「パンパパパーン・・・」はワーグナー。他にも4(3)大(ヴァイオリン)協奏曲の1つ「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」や交響曲第4番「イタリア」などを作曲。
シューマンが発見したシューベルトの交響曲「ザ・グレイト」の初演の指揮を行ったのもメンデルスゾーン。
大変なお金持ちのお坊ちゃまで、当代一流の演奏家が家に集まり、演奏会がしばしば行われていた。うらやましい。

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モーツァルト(Wolfgang Amade Mozart)

1756-1791, オーストリア, 古典派, 「神童」「天才」。英語では Wolfgang Amadeus Mozart。
"Mozart! Forgive me, Mozart! I just tell. I killed you. I killed you..." という宮廷音楽家「サリエリ」の告白に始まる映画「アマデウス」。おもしろいですよ。一度観て下さい。こんな説明文を書いているのが馬鹿らしい(えーい、やめだやめだーっ)

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モルト(Molto)

「非常に」「とても」「たいへん」という意味のイタリア語。
[例1]Allegro molto「非常に速く」「とても急速に」
[例2]Molto vivace「たいへん生き生きと」「非常に快活に」

モントリオール交響楽団

Orchestre Symphonique de Montreal. カナダのオーケストラ。
一部では、「本場フランスのオーケストラよりもフランス的なオーケストラ」との評がある。
公式ホームページはこちら。

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ラルゲット(Larghetto)

ラルゴより速く。演奏する速度に関する標語。
「ラルゴっぽさがちょっと弱い[控えめ]」という意味。

ラルゴ(Largo)

幅広く緩やかに。演奏する速度に関する標語。アダージョより遅く、レントより速い。
英語の"large"の語源に関係か?

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リコーダー(Recorder)

木管楽器の1つ。12世紀の頃には、記録に現れているという。16世紀後半からバロック時代には、盛んに使われたが、18世紀中ごろになると、フラウト・トラヴェルソ(のちのフルート)の方が、表現力と音量も豊かという理由で、しだいに使われなくなる。現在は、「古楽器の復活」にともなって、再び注目を浴びている。学校の音楽の時間に演奏した人は多いはずだ。
実際に出る音は、楽譜の音符の1オクターブ高い音になるそうだ。大きい方(音域が低い)から、コントラバス、バス、テノール、アルト、ソプラノ、ソプラリーノなど、いろんな種類がある。
「たつく」は小学生の頃、リコーダー演奏のテスト(当時は「笛のテスト」と呼んでいた)が「いやで、いやで」、自殺まで考えた。単に「なまけ者」で、練習を必要とするものが嫌いだったのだ。「漢字のテスト」も嫌いでした。

リリコ(Lirico)

表情豊かで叙情性を持った声の性質、またはその声を出す声楽家。
ソプラノ、アルト、テノール、バリトンなど、あらゆる声に現れる。
ソプラノでは、「魔笛」のパミーナ役、「ボエーム」のミミ役など。
テノールでは、「魔笛」のタミーノ役、「椿姫」のアルフレード役など。

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レガート(Legato)

「なめらかに」という意味のイタリア語。その部分の音をなめらかに続けて演奏すること。
反対言葉は、スタッカート

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ロマン派(Romanticism)

19世紀の音楽。フランス革命後、自由な雰囲気が広まる中で、感情や主観を重視した音楽が作曲された。詩や文学作品と結びついた音楽も多くつくられた。
シューベルト、ショパン、シューマン、ワーグナー、ヴェルディ、ブラームス、マーラーなど、数多くの作曲家はこの範疇(はんちゅう)に入れられる。
やっぱり、これがなければクラシック音楽は、成り立たない。

ロンド形式(Rondo Form)

楽章や曲を構成している骨組みが形式。その一形式。主題部分とその他の部分を交互に繰り返すもの。
連鎖型ロンド(イタリア型)    アーチ型ロンド(フランス型)
  
(注)“A”が主題部分。B〜Dはその他の部分。
主題の繰り返し回数は、楽曲により異なる。

ロンドン交響楽団

London Symphony Orchestra,イギリスの誇る名門オーケストラ。
公式ページはこちら

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ワルター(Bruno Walter)

1876-1962, ドイツの指揮者。
ピアニストとしてデビュー後、指揮者に転進。ミュンヘン宮廷歌劇場の音楽監督、ゲヴァントハウス管弦楽団の常任指揮者を歴任。マーラーの弟子でもある。トスカニーニ、フルトヴェングラーと同じ時代に活躍し、黄金時代を築いた。
ユダヤ系であったため、ナチスの迫害を受けアメリカにわたる。ニューヨークフィルの常任指揮者、メトロポリタン歌劇場(通称:メット)の指揮でも活躍。
「たつく」のパソコンの壁紙は、一時期「マエストロ・ワルター」でした。

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