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無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007

Suite for Cello Solo No.1 in G major, BWV1007

Johann Sebastian Bach J.S.バッハ

チェロは、弦楽器の中でも低音域を担当する。バッハが活躍したバロック期、通奏低音を使った音楽が流行した。チェロはこの音楽を低音で支えた。すねた言い方をすれば、脇役に甘んじていたのである。

バッハは、このチェロを音楽の主役に抜擢(ばってき)した。のみならず、チェロ1本だけの音楽を書いたのである。それがこの無伴奏チェロ組曲である。全部で6番まである。CDだと、通常2枚組になる。各番は、アルマンド・クーラント・サラバンド・ジーグという4つの舞曲を中心に、プレリュード(前奏曲)とその他の曲によって構成されている。第1番の第1曲プレリュードは、ときどきテレビなどでも流される。

バッハは、この曲でチェロという楽器の可能性を広げた。ただし、弾きこなすためには相当な技量が必要。【重音奏法】という、同時に2つ以上の音を出す演奏方法や、1つのメロディを奏でることで、ハーモニーが発生するかのような魔法もみせる。

聴き手の力によって、ない音が聞こえる。そんな神秘的な曲だ。私は、最初聴いたときは、「あまり面白くないなー」と思ったが、聴けば聴くほど魅力が増してくる。不思議な空間へ、あなたもどうぞ。


無伴奏なので、1つの楽器だけ。しかもチェロなので、そんなにたくさんの音は出せません。

少ない音の向こうに、無限の世界がある。そこは薄暗く、見渡すことはできない。

そう、その広がりを思い通りにつくり上げていくのは、自分だ。

チェロの音(ね)に 導かれて 我は行く
たつく
(器語:チェロ)

© May 28th, 2003  たつく

聴いた録音のデータ
チェロ ミッシャ・マイスキー Mischa Maisky
時期と場所 1984年・1985年 バンベルク
ドイツ・グラモフォン(ポリドール・ポリグラム)

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